女子高生のインスタがツヤツヤしている理由 「盛れた写真」だけが投稿されている


女子高生はLINEとTwitterが大好きです。そして最近、じわじわとユーザー数が増えているのが写真共有SNS「Instagram(インスタグラム)」。若い女性に愛されているInstagramに、女子高生は何を投稿しているのでしょうか。

 

Instagramには特別に盛れた1枚を載せる

 

 

Instagramは2010年からサービスを開始したSNSです。開始した当時は正方形の写真にフィルター加工を施してスマートフォンから投稿するサービスで、写真好きの人たちから支持されていました。現在は、長方形の写真や動画も投稿できるようになり、ユーザー層も若い女性へと変化してきています。

MMD研究所が2017年1月に発表した「女性のスマートフォン利用実態調査」によると、定期的に利用しているアプリとして女子高生の47.0%、女子大生の50.7%がInstagramを挙げています。女子高生、女子大生とも1位はLINE、2位はTwitter、女子高生の3位は音楽再生アプリ、女子大生の3位はInstagram、女子高生の4位がInstagramとなっており、人気の高さがうかがえます。

LINEとTwitterで忙しい女子高生ですが、メイクや服装のお手本にしているおしゃれな芸能人の女性がInstagramで発信しているのを見て、自分もやってみたいと始めるケースが多いようです。

Instagramへ投稿するのは「盛れた1枚」。マクドナルドに行ったことはTwitterに投稿し、スターバックスやパンケーキ屋さんに出掛けたらInstagramに投稿します。投稿数も違います。Twitterは日に何度も投稿することもありますが、Instagramには盛れたときだけなので毎日ではありません。

海や空などのポエムを感じさせる風景も投稿しますが、特徴的なのはファッションアイテムの多さです。買ったばかりの服、お気に入りの靴、ジュエリーやバッグなどの小物をファッション雑誌に載っているようにセンスよく撮影します。また、口紅やマニキュアなどのコスメグッズもよく投稿します。デパコス(デパートで売っている海外ブランドなどのコスメ)を手前に並べ、奥にプチプラコスメ(100円均一ショップなどの安価なコスメ)を配置、ガーリーな小物で周囲を飾るなどして撮影します。

実際に口紅をつけたところ、ネイルを塗った爪も読者モデルのようなポーズでコスメと一緒に撮影します。このとき大切なのはフラッシュを強めに当てることだそう。ピカピカに光ったコスメは「盛れている」からです。

Instagramといえば雰囲気のある「フィルター」が有名ですが、女子高生はフィルターだけでなく、「編集」機能も駆使します。「彩度」を上げて色を派手にし、「ハイライト」で明暗をつけ、「チルトシフト」でボケを作ります。「ビネット」で画像の周囲を暗くし、「明るさ」を調整し……と、ほぼすべての編集機能で最高の1枚を作り上げ、「盛れた」と感じたときだけ投稿するのです。

昔の「テカり」は今や「ツヤ肌」

突然ですが、『CanCam』2月号(小学館)の付録が「自撮りライト」だったのをご存じでしょうか。ハート形のLEDライトがクリップになっており、スマホに挟んで使います。このライトをつけて自撮りをすると、瞳の中にハート形が浮かび上がるということで注目を集め、2月号は大人気になりました。

私もいち早く買ったのですが、周囲の人と実際に試したところ、ライトの光がかなり強く、顔がテカテカになってしまいました。「これはテカりすぎだよねという結論になった」と女子高生たちに話したら、「えー、フラッシュは強めじゃないとダメでしょ。ツヤツヤにしたいから」と意外な回答が。そう、鼻筋やほおはテカテカに光っているほうが「ツヤ肌」なのです。

インカメラではツヤ肌を作るのが難しいので、彼女たちはスマホを2台重ねて持ち、1台はライト専用にして撮影するそう。あとは画像編集アプリで加工です。

カラコンが大好きな女子高生は、瞳の輝きや大きさを重視します。瞳にガラス玉のようなキラキラを入れるには、「BeautyPlus」の瞳を「明るく」する機能や「女神カメラ」というアプリを使います。

自撮りアプリ「SNOW」の人気も衰えていません。スタンプで気軽に盛れて失敗がない、新しいスタンプがどんどん配信される、画像全体にキラキラを掛けられる――などの理由からです。また、外国人風に彫りが深くなる「Snapchat」や、別人並みに加工できる「BeautyPlus」もInstagram風になるため、よく使われます。

女子高生が大好きなプリクラ写真もInstagramにアップします。大好きな「いつめん(いつものメンバー)」とのプリクラは宝物。全身が入るので、お気に入りコーデの紹介にもなります。

こうして盛れてる1枚をさらにInstagramで加工して投稿します。Instagramのプロフィール画面には、しっかりと手をかけた自分の作品たちが並びます。イマイチな写真はどんどん削除し、プロフィール画面を1枚のコラージュ作品のように見せる人もいます。

Instagramには、通常の写真や動画の投稿機能以外に、「ストーリー」という機能があります。これは24時間経つと投稿が自動的に消える「エフェメラル系」と呼ばれる機能です。Instagramへの投稿は慎重な女子高生でも、「どうせ1日で消えるから」とストーリーに関しては気軽に投稿を楽しんでいます。マクドナルドへのお出掛けも、ストーリーにならアップできるそうです。

「ストーリー」の中でも、「Boomerang(ブーメラン)」という機能は大人気です。かつてはやった「Vine」のようにループ動画が作れる機能で、再生と逆再生を繰り返すため、普通の動きでもコミカルなムービーを作ることができます。

歌手の青山テルマさんは「ストーリー」の達人で、面白い動画をたくさんアップしています。「SnapChat」の声が変わるフィルターを使うなどして、お笑いネタのような小話に仕立てています。女子高生もまねして動画を作り、InstagramやTwitterにアップしています。

女子高生に人気の「ハッシュタグ」は?

Instagramは写真を見せたい場所なので、文章はあまり重要視されていません。短い文で投稿するか、ハッシュタグ「#」で言いたいことを箇条書きのように記します。海外のインスタグラマーたちが使う「#likeforlike(いいねしてくれたらいいねする」や「#f4f(フォローしてくれたらフォローする)」も使いますが、女子高生らしく「#fjk(ファースト女子高生=高校1年生)」「#sjk(セカンド女子高生=高校2年生)」「#ljk(ラスト女子高生=高校3年生)」なども使います。よくわからないけどとりあえず「#love」や「#instagood」をつけておく、という女子高生もいました。

女子高生はTwitter同様、知り合いに見せるためにInstagramを使っている人がほとんどです。特にフォロワーを増やしたいとか、拡散したいという理由がなければ、積極的にハッシュタグはつけません。Twitterのプロフィール欄に自分のInstagramのURLを載せる人もいますが、InstagramとTwitterに同時投稿することは少ないようです。フォローしてくれている人はどちらも同じメンバーですからね。


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